2016.07.27 Wed 更新

帝王切開になる場合。その場合のリスクなどをまとめてみました

帝王切開と聞くと、不安になるお母さん方は多いと思います。ですが現実には、今や5人に1人の赤ちゃんが帝王切開で生まれているんです。たとえば、赤ちゃんが逆子だったので安全性を考慮してとか、妊婦さんが高齢なので、その影響でなど理由は様々です。ここでは、帝王切開についてどんなリスクがあるのか、母体や赤ちゃんに及ぶ危険はあるのかなどをまとめてみましたので、参考にしていただけたら幸いです。

正直、帝王切開は母体に負担のかかる手術です。(後ほどリスクについては詳しく記述します)
ですが、赤ちゃんに対する安全性の向上が一番のメリットといわれています。

帝王切開のメリット

陣痛を待たずに決められた日程で帝王切開を行いますが、帝王切開にもパターンがあり、事前に予定された帝王切開は、予定帝王切開と呼ばれ、お産中のリスクが表面化して行われる帝王切開は、緊急帝王切開と呼ばれます。
予定帝王切開の場合は、主に妊娠36~37週目の妊婦健診の結果を元に検討されます。
緊急帝王切開の場合は、お産中に胎盤機能が低下して赤ちゃんが仮死状態になったり、へその緒で圧迫されたりした場合、出生前に胎盤が剥がれる常位胎盤早期剥離などが見られた場合に、緊急的に帝王切開が選択されます。

そもそも帝王切開とは、出産時にお母さんのお腹と子宮を切開して、直接赤ちゃんを取り出す手術のことです。
一般的には自然に分娩するのが難しい場合に、医師により帝王切開が勧められます。
自然分娩に比べて、出産に伴うリスクを回避できるメリットがあり、最近では医療技術の進歩でより安全性の高い手術ができるようにもなってきています。

帝王切開について

お母さんへのリスクはどうなんでしょうか。
お腹と子宮を切開するのですから、やはり多少なりともリスクはあります。
たとえば、次回以降の出産で自然分娩をすると子宮破裂の恐れがあったり、切開した部分の傷の治りが遅かったり、術後の痛みが激しい場合があったりといくつかあります。

この帝王切開は、出産時のリスクを回避するためですのですが、やはりリスクへの不安はあると思います。
特に赤ちゃんへのリスクが心配だと思いますが、結論から言って、帝王切開で赤ちゃんに危険が及ぶことはまずありません。
後遺症などの心配もありませんので、安心してください。

帝王切開のリスクは?

また前の出産で、経腟分娩をした体験がトラウマになっている場合や、死産の経験など、何らかの理由でお産に対する恐怖が強い場合は、それを回避することできますし、精神的な負担を軽減できます。
入院・分娩・退院の一応のスケジュールの目安がわかることで、予定がたちやすいことも大きなメリットといえると思います。

帝王切開に対して、ネガティブなイメージを持っている方もいるかもしれませんが、帝王切開をしたからといって、ネガティブな影響を与えるということもありませんし、どんなリスクがあるのかを事前に知っておくと、いざというときに落ち着いて臨めますので、しっかりと知識を蓄えておきましょう。

最後に

また、麻酔薬によるショック状態になるリスクなんかもあります。
産後も自由に動けず、入院で寝たきり状態が続きますので、血行が悪くなって血管が詰まる肺血栓塞栓症を起こしやすくなる、というリスクもあります。
こうやって見ると、帝王切開は母体へのリスクがかなり大きいように思いますが、帝王切開も正常な出産の1ですので、あまりネガティブな印象を持たない方が良いと思います。
無用なリスクを避けて、赤ちゃんを安全に生み出すためには必要な手段ですし、帝王切開はどんなに順調な妊娠経過のお母さんにもありえることです。

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