発疹
初期症状は風邪の症状によく似ています。
のどの違和感、痛みから始まり、高熱、全身倦怠感(だるさ)、節々の痛み等、風邪の症状とよく似ています。
頭痛や吐き気を伴うこともあるので注意してくださいね。
初期症状の時点では、溶連菌感染症かどうかは症状だけでは判断できません。
初期症状=風邪の症状?
猩紅熱の主な症状は以下の通りです。
猩紅熱の症状は?
溶連菌感染症の治療をしなかったり、途中で治療をやめてしまうと、重大な合併症を引き起こす可能性があります。
直接的な合併症としては、中耳炎や気管支炎、副鼻腔炎等があります。
が、急性糸球体腎炎、リウマチ熱、肺炎、髄膜炎、敗血症等も引き起こす可能性があります。
合併症を併発する可能性も
舌が真っ白なコケに覆われたようになってくると、溶連菌感染症の可能性が高まります。
3〜4日すると真っ赤にぷつぷつと荒れて来て、舌がイチゴのようになります。
これが通称「イチゴ舌」と呼ばれています。典型的な溶連菌感染症の症状です。
イチゴ舌
次に発疹が現れます。
顔や首、からだ(胸のあたりや特に脇の下、下腹部)に赤い発疹が広がります。
これはかゆみを伴うことが多いです。
その後、熱が下がり、発疹がでた部分の皮膚むけてきます。
皮膚はむけますがが、痕に残ることはありません。
個人差がありますが、1週間から10日前後で完治することが多いようです。
この発疹は口の周囲には現れません。これが、風疹やはしかとの区別になります。
3~4日たつと、入り後の塔に赤開くブツブツとしたイチゴ舌になります。
潜伏期は2~7日です。
最初は突然の高熱やのどの痛みで始まります。
そして、発症から1~2日以内に、全身に赤い発疹がでてきます。
猩紅熱の潜伏期間
猩紅熱の感染経路
幼児やこどもが感染する病気ですが、大人にも感染します。
特に妊婦さんは注意が必要です。
大人の場合は免疫力もありますので、溶連菌の典型的な症状がでないことも多いです。
症状が、風邪と同じような症状、頭痛、発熱、のどの痛みなど終わってしまう場合が多いようです。
大人もかかります。
猩紅熱の主な原因は、A群溶連菌による感染です。
感染ルートとしては、細菌の人から人の飛沫感染です。
感染すると幼稚園や学校は出席停止処分になります。
猩紅熱の治療法
しかし、溶連菌の場合は適切な治療をしないと症状がおさまっても急性糸球体腎炎やリウマチ熱などの合併症を引き起こしてしまう恐れがあります。
猩紅熱は多くの人がかかるため、珍しい病気ではありませんが、溶連菌にはワクチンはありません。
治療法は、溶連菌に有効な抗生物質を服用です。
抗生物質によって、すぐに熱が下がり、合併症を防ぐことができるので、10日前後抗生物質を飲み続けないといけません。
抗生物質の服用後は菌がいなくなったかを再度病院に行って、喉の検査をします。
高熱が出ている状態で心配なのが、脱水状態になることです。
水分補給をこまめにしっかりと行ってください。
柑橘類等のどにしみる飲み物は避けましょう。
こまめな水分補給を大切に
家庭では安静にしていることが最も重要です。
喉が痛い場合にはうがいをさせたり、発疹がかゆみを伴う場合には軟膏を塗りましょう。
兄弟がいる場合はうつらないように配慮してくださいね。
食事は、お子さんの好きなもので、消化のいいもの、のどごしの良いものを選んでください。
のどにしみるような刺激のあるものは避けてあげましょう。
食事は消化やのどごしの良いものを
猩紅熱の予防方法
溶連菌に感染した人の咳やくしゃみなどからうつる、飛沫感染が主です。
予防法としては以下の通りです。
● 手洗い・うがいを徹底する。
● 患者や、患者に接する人はマスクをする。
● 発熱、のどの痛みなどの症状がでたら、速やかに医療機関を受診する。
溶連菌感染症にかかってしまったら、適切な診断と治療を受けてくださいね。
発疹はかきむしらないように爪を切る
溶連菌感染症の発疹はかゆみを伴います。
子供が全身を掻きむしることがあるので、爪は短く切り、汗をかいたらお湯を絞ったタオルのあとに乾いたタオルでからだを拭き、こまめに着替えましょう。
身体が温まると、かゆみを強くかんじてしまいうでの、かゆみがひどいようでしたら、涼しくしてあげることが重要です。
いかがでしたか?
猩紅熱の兆候がみられる場合は早めの受診を心がけましょう。
抗生物質に頼り、お家で大人しく安静にしていましょう。