新生児落屑の原因
生後2〜3日〜1週間後くらいから、日焼け後のようにぽろぽろと薄い皮がむけたようになります。
皮がむけるだけでかゆみはありません。
むける範囲は体の一部分だけだったり、全身に現れたり、赤ちゃんによって違います。
新生児落屑の症状
新生児落屑(しんせいじらくせつ)とは、新生児の肌の表面がカサカサになり、むけてはがれ落ちることです。
これは新生児に見られる生理現象なので病気ではありません。
90%の赤ちゃんに現れる症状だといわれているので、心配しないでくださいね。
新生児落屑は生後1ヶ月のうちに起こり、はがれ始めたら1〜2週間程度ですべてはがれ落ちるのが一般的です。
新生児落屑とは
新生児落屑とアトピーの違い
新生児落屑が起こらない赤ちゃんもいますが、それはママのお腹の中にいるときから胎脂が落ちて、皮膚もむけてしまっているからだと考えられるので心配はいりません。
それが外に出ると、空気や光に触れて光が急激に乾燥していきます。
生まれた当初は残った胎脂が皮膚を守ってくれますが、胎脂がはがれ落ちると皮膚が乾燥していき、新生児落屑が起こるのです。
赤ちゃんはおなかの中にいるときに胎脂が分泌されています。
胎脂は赤ちゃんの皮膚の守る役割や、分娩時に産道を通りやすくする役割があります。
おなかの中は羊水で満たされていて胎脂もあるので、肌は常に潤っている状態です。
新生児落屑の原因は、赤ちゃんがママのお腹から外の世界に出てきたことによる環境の変化です。
新生児落屑は生理現象なので、特別なケアは必要ありません。
ベビーローションなども使わず、様子を見ましょう。
赤ちゃんが外界への環境変化に対応している途中などで何も塗らないほうが良いと言われています。
新生児落屑の対処法
アトピー性皮膚炎はアレルギー性のものなので出産直後にはまだわかりません。
はっきりと診断されるのは1歳頃と言われています。
まずは様子を見るようにしましょう。
新生児落屑であれば次第に症状は落ち着いてきますが、アトピー性皮膚炎の場合、症状が収まることはありません。
むける量が多くて気になるようなら、沐浴時に優しく洗って落としてあげましょう。
むけた皮をそのままにしておくとダニが増えたりして衛生面でよくありません。
肌着や衣類を毎日取り替えるのはもちろんのこと、布団やまくらにも気をつけましょう。
新生児落屑が2週間以上続く場合は?
通常、新生児落屑で病院にかかる必要はありませんが、無理にはがしてしまって下の新しい皮膚までむけてしまったようなときは小児科に連れていきましょう。
皮膚炎を起こす可能性もあります。
ただし、皮は自然にはがれてくるものなので、無理にはがそうとはしないでくださいね。
症状がとても酷く、手首や足首に亀裂が入り症状がきつい場合にはワセリンなどを薄く塗ってあげましょう。
新生児落屑の経過
新生児落屑が長く続く場合も要注意です。
新生児落屑は1〜2週間程度で終わるので、それ以上続く場合はなんらかの皮膚の疾患を発症している可能性があります。
極めて稀ですが、全身の皮膚がうろこ状になってしまう「先天性魚鱗癬」という新生児落屑に症状が似ている病気があります。
皮がすべて剥がれたら新しい皮膚が押し上げられてキレイな状態になります。
たくさんむける赤ちゃんでも2週間ぐらいにはすっきりしています。