2016.03.02 Wed 更新

どんな仕組みなの?妊活の基本「タイミング法」の方法について

基礎体温から排卵日を予測し、妊娠のための性交渉のタイミングを測る。いわゆる「タイミング法」ですが、一体どんな仕組みなのでしょうか?妊活のために病院で相談した際も、まずはタイミング法を試すようにすすめられます。 そこで、タイミング法の仕組みと正しい方法についてまとめてみましたので参考にどうぞ1

卵子と精子には寿命があります。精子の寿命は射精後およそ3~5日、卵子は排卵後たった24時間しかありません。
さらに精子には受精可能な運動が出来るのが射精後5~6時間後というタイムラグがあり、その後1日半(36時間)活動できます。
卵子の寿命が1日であることから「排卵前の2~3日前から排卵後約1日」の間に性交渉を行う、というのがタイミング療法の仕組みです。

タイミング療法の仕組み

妊娠しやすい期間は排卵日の2~3日前から排卵後約1日。
多くの人が誤解している点は「排卵日=一番妊娠しやすい日」ではないということです。
一番妊娠しやすいのは排卵日の前々日、次が排卵日の前日となります。

一番妊娠しやすい日はいつ?

タイミング療法とは、排卵日を予測して、排卵日前後に性交渉を行い、妊娠を目指す方法のことです。
不妊治療というと人工授精や体外受精などを思い浮かべますが、じつは産婦人科で最も多く行われているのは、このタイミング療法です。
クリニックや産婦人科で検査と助言をうけながら進めるタイミング法もありますが、自宅で夫婦のみでも始めることもできます。

基礎体温は体が活動を始める前の体温のことです。
寝る前に枕元に枕元に婦人体温計を置いておき、朝起きたら、起き上がらずに体温計を取って舌の下に挟んで測定します。
基礎体温をグラフ化すると通常は高温相と低温相の2相性を示します。
排卵のタイミングは低温相から高温相に変わるところで一時的に基礎体温が下がる、その1-3日後です。

毎日の基礎体温をチェックする

生理の周期が一定の人ならば生理予定日の約14日前が排卵日になると言われています。
生理周期は人によって違いますが、それは排卵日の前の低温期の長さであって、排卵日のあとにくる高温期の長さは、ほとんどの人が14日と考えられているためです。
しかしいくら生理の周期が安定している人でも、多少は前後するのでこれだけでは排卵日を特定するのは難しいです。
排卵日を予測する方法はその他にもいくつかあります。

自分の排卵日を知る方法

卵胞チェック・HCGで強制排卵させタイミングをとる

おりものは排卵がその他、排卵痛がある人はその痛みも目安になります。
排卵痛は排卵前5時間から排卵後の1時間がピークです。指につけて伸ばすと10㎝以上伸びる場合は排卵が近いサインです。
近づくと量が増え、透明になり、排卵直前には糸を引くような状態に変わります。

おりものの状態を見る

基礎体温と組み合わせて排卵日を予想する方法として排卵日検査薬があります。
検査薬が陽性になった24-36時間程度で排卵が起きます。さらに絞込を行いたいときは1日3回、8時間ごとの測定がおすすめです。

排卵日検査薬を使う

クリニックや産婦人科で助言をうけながらタイミングをとる場合、卵胞チェックをしてもらうことができます。
卵子を包んでいる卵胞を大きさで何日後に排卵するかを予測することができます。
18mm~20mmで排卵と言われていますがそれ以上大きくなることもあるので排卵まで日数がかかる場合もあります。
卵胞が十分に育っている場合は強制排卵を促すHCG注射を打ってもらい、その夜にタイミングをとることによって確実性を上げる方法もあります。

正しく排卵日をつかめた場合の妊娠確率は20%と言われています。
7回目の時点で約80%が妊娠に成功することとなります。
しかし、実際に不妊治療でタイミング療法により妊娠にいたる割合は1/3と報告されています。
多くの病院が半年程度タイミング療法を行っても妊娠に至らない場合は次の治療を勧められます。
特に女性が35歳以上の場合は早めに次の治療を勧められることがあります。

タイミング療法の成功率は?

人それぞれ、体調や仕事、家事など色々と都合があるので毎月排卵日に性交渉ができるとは限りません。
少ないチャンスを活かして妊娠するためには、準備も非常に重要です。日頃から妊娠しやすい体質づくりをしておきましょう。

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