2017.01.09 Mon 更新

羊水混濁って何?原因と治療方法は?気になる赤ちゃんへの影響は?

妊娠中の子宮は羊水で満ちています。この羊水は外部からの攻撃や刺激から赤ちゃんを守ったり、成長を促したりと様々な役割を持っています。 この羊水ですが、出産予定日が近づくに連れて、羊水が濁っていくことがあります。 この濁った羊水を赤ちゃんが飲み込むことで、赤ちゃんの身体に様々な悪影響を与えてしまうのです。 今回は「羊水混濁」についてご紹介します!

羊水混濁とは?

妊娠中期になると、羊水は赤ちゃんの尿で満たされ、乳白色に変化します。乳白色の羊水は、正常な羊水です。
ですが、羊水に赤ちゃんの便が混じることで、羊水が濁ってしまい、羊水が緑や茶色に濁って見えることがあるのです。
基本的に赤ちゃんの身体の機能が出来上がって、出産の準備が整ったタイミングで起こります。
破水したときに羊水の色が濁っているようでしたら、羊水混濁が起こっていたと分かるのです。
羊水混濁は、厄介なことに出産の際の破水が起こるまで分かりません。

羊水混濁の原因は?

通常、赤ちゃんは子宮の中で便をすることはありません。出産後に便をするのが正常です。
ですが、赤ちゃんがストレスを感じたり、予定日を超過した赤ちゃんが低酸素状態に陥ってしまうと、反射的に腸が活発に動き出してしまい、便をしてしまうことがあります。

どうして低酸素状態になるの?

お産より先に胎盤が剥がれる「常位胎盤早期剥離」が起きて酸素の供給が止まった可能性があります。
もしくは、過期妊娠で胎盤の機能が低下して酸素が十分に届かなくなった可能性もありますね。
お産時に臍帯が赤ちゃんの首に巻きつく「臍帯巻絡」が起こったり、臍帯が潰れたりして一時的に酸素が供給できなくなった可能性も挙げられます。

出産前後は羊水混濁が起こりやすいです。全体で約10〜20%は羊水混濁を起こして生まれます。
羊水混濁が起こっていてもすぐに出産をすれば問題はないので、安心してくださいね。

赤ちゃんへの影響は?

問題は、羊水混濁が起こっているのに赤ちゃんが子宮内にいることです。
便が混じり、濁った羊水を吸い込んでしまって、呼吸障害を起こす病気「胎便吸引症候群(MAS)」を引き起こす可能性があるのです。
この濁った羊水に混じった便が肺に入り込んでしまい、気管支に胎便を詰まらせ、呼吸困難になったり肺炎を引き起こしたりしてしまいます。場合によっては、肺が破裂することもあります。
重症度には個人差があるので、回復までの時間は様々でし。

羊水混濁の治療方法は?

産まれたときに赤ちゃんが便で覆われている場合は、すぐに口や鼻、喉から便を取り除きます。
その後、肺につながる気管へ管を通し、気管内の胎便も吸入して取り出します。
必要であれば、多くの胎便を取り出すために、吸引を何度も繰り返します。

取り除くことができたら、次は赤ちゃんに抗生物質を投与し、保育器に収容して酸素吸入を行います。
肺感染症のリスクを減らすためです。

胎便吸引症候群による呼吸障害は、出生後、数日以内に治まるとされていますので、安心してくださいね。
重度の場合は、強心薬や人工呼吸器を使って治療していきます。

羊水混濁は予防できる?

赤ちゃんは低酸素状態になったときに便を排泄してしまいます。低酸素状態にさせないことが重要です。
病院の検診の際、赤ちゃんの成長・胎盤機能の状態を確認してもらいながら、低酸素状態にしないために血行を良くするように心がけてくださいね。
破水や出血が起こったら、異常はないかどうか、注意して見ましょう。
何か違和感があるようなら、早目に病院を受診するようにしてくださいね。

いかがでしたか?
羊水混濁が発生したら、赤ちゃんをすぐに外に出してあげないといけません。
赤ちゃんが苦しいと心拍や胎動などに影響が現れるので、出産のタイミングが近づいてきて、いつもと違う胎動を感じたら、かかりつけの産婦人科に相談してくださいね。

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