2017.02.21 Tue 更新

ひな祭りに用意する食事って?どんな意味や由来があるの?

ひな祭りに用意する行事食といえばどんなものを思い浮かべるでしょうか? 多くの人が、ちらし寿司、はまぐりのお吸い物、菱餅、ひなあられ、白酒などが思いつくでしょう。 しかし、この行事食にはどんな由来があり、どんな意味があるのでしょうか? そこで、今回はひな祭りの行事食の由来や意味についてご紹介いたします。

元々は厄払いとして、草や藁で作った人形(ひとがた)の身体を撫でて、穢れを移して側に流していました。
その風習が段々と変化して紙で作られた流し雛となり、さらに豪華に精巧に作られた雛人形を流さずに飾るようになっていきました。

日本には「五節句」という行事があり、健康や厄除けを願う風習があります。
季節の節目に身の穢れを祓います。
ひな祭りは「桃の節句」とも呼ばれる五節句の一つで、3月3日に行われます。
江戸時代から除々に広まっていった風習で、女の子の成長と幸せを願う行事です。

ひな祭りはどんなお祭り?

ひな祭りにはどんな食事を用意する?

「寿司」はもともと「寿を司る」という意味で演技がよくお祝いの席で食べられることが多かったのですが、ちらし寿司をひな祭りに食べることに関しては、とくに由来はありません。
しかし、ちらし寿司に使われている食材それぞれに意味があります。

ちらし寿司

雛人形と一緒に、色とりどりのちらし寿司や菱餅、ひなあられなどを飾り付けると、より一層華やかな雰囲気にもなりますよね。
それぞれのメニューの由来についてご紹介します。

・ちらしずし
・ハマグリのお吸い物
・菱餅
・ひなあられ
・白酒(甘酒)

ひな祭りには次のような行事食を準備して、家族で囲んでお祝いをします。

菱餅

はまぐりの貝殻は、対になっている物以外はピッタリと重なることはなく、平安時代には「貝合わせ」遊びなどで親しまれてきました。
このことから、仲のいい夫婦の象徴として、「女の子が将来いい結婚相手に出会って、幸せな結婚生活を遅れるように」「一人の人と一生を添い遂げられるように」という願いが込められています。

はまぐりのお吸い物

豆…まめに働いてまめに生きられるようにという願いが込められています。
えび…腰が曲がるまで長生きできるように
れんこん…穴が開いているので、将来の見通しが聞くように

緑、白・桃色の餅を重ねて菱形に切ったもので、緑は増血作用のあるよもぎ、白は血圧を下げるひしの実、桃色は解毒作用があるクチナシでそれぞれ色をつけています。
色の意味にはいくつかの説があります。

こちらには「雪がとけて大地に草が芽生え、桃の花が咲く」という意味が込められているといわれていわれています。

緑…大地
白…雪
桃色…桃

緑‥健康や長寿
白…清浄
桃色…魔除け

昔は、雛人形に春の景色を見せてあげるために野山や海辺へ出かける「ひなの国見せ」という風習があり、ごちそうと一緒にひなあられを持っていったのが始まりです。
ひなあられは地域によって違いがあり、関東では色鮮やかな砂糖で味付けしたもの、関西では醤油や潮で味付けしたものが一般的です。

ひなあられ

白酒

昔は邪気を祓い気力と体力を充実させると言われる桃の花をひたした「桃花酒」というものが飲まれていましたが、江戸時代頃から白酒を飲むようになったようです。
白酒はアルコール度数が約10%前後と高いので、子供に飲ませる場合にはノンアルコールの甘酒を用意するようにしましょう。

子供の成長に合わせて、色々な行事やお祝いがありますが、その時々の行事食の由来を知っておくことで子供にも思いを伝え、さらに日本の風習に親しんでいくきっかけにもなります。
ごちそうを囲んで、家族みんなで楽しくひな祭りをお祝いしましょう。

ひな祭りの行事食には女の子の健康と幸せを願うという意味があります。
ちらし寿司やはまぐりのお吸い物以外にも、季節を意識したごちそうや子供の好きなメニューを組み合わせて華やかにお祝いしてあげましょう。
また、最近ではひな祭りケーキなども多く売られているので、用意してあげるとよりお祝いムードを高めることができます。

まとめ

このまとめに関する記事

ランキング

ページトップへ