2017.03.31 Fri 更新

会陰切開って何?切開方法と会陰切開の予防方法についてまとめました。

膣と肛門の間の部分である「会陰」は、赤ちゃんが産まれてくる時に伸びるのですが、伸びないこともあります。 そのため、必要に応じて切開することがあります。 自然分娩で出産する妊婦さんの多くは経験しているので怖いものではないですが、経験したことのないことなのでちょっと怖いので、会陰切開は事前にどんなものなのか、知っておきたいですね。 今回は「会陰切開」についてご紹介します!

会陰切開の方法

会陰が伸びず、裂傷が起こると判断された場合、裂傷より縫合しやすいということで、裂傷予防処置として会陰切開は行われます。
また、お産が長引いて赤ちゃんの容体が心配なときや、吸引分娩等で器具を使う必要があるときは会陰切開が行われます。

会陰切開が必要になる場合

分娩の際に膣口と肛門の間の「会陰」と呼ばれる部分を切開して、赤ちゃんの頭の通り道を広げる処置が「会陰切開」です。
会陰切開を行うと、お産がスムーズに進むことが多いとされています。
会陰切開を行うかどうかは、医師の判断に任されており、あえて行わない医師も入れば、初産の分娩では行う医師もいます。

会陰切開とは?

切開部分は3〜4日程度痛むと言われています。
1週間程経つと、切開部分はキレイに塞がって痛みも感じなくなると言われています。
痛みがある期間は、「椅子に座る」という状態を辛く感じることが続きます。
そんな時は、痔の時に使用するようなドーナツ型の円座やクッションを使う等して、痛みを少しでも和らげるようにしてくださいね。

痛みはどのくらい続く?

切開部分の縫合が必要なため、出産後に縫合されます。
縫合の際、身体にそのまま吸収される吸収糸か、後日抜糸が必要となる溶けない絹糸のどちらかが使用されます。
身体にそのまま吸収される吸収糸は、長くても1ヵ月で身体に吸収され、なくなるとされています。

縫合・抜糸は必要?

会陰切開は、膣口から肛門のに向けてハサミで切開します。大体3cm前後切開するようです。
切開の際に麻酔を投与するかどうかは病院によて異なりますが、分娩の痛みのほうが強くて切開された痛みはほとんどわからないそうです。
麻酔を行って切開をする場合は、局所麻酔をします。

会陰切開を防ぐ方法ってないの?

自然裂傷に比べて、ハサミでキレイに切るので傷跡は残りにくいです。
傷跡が残ってしまっても、会陰は目立つ場所ではありません。
会陰をまじまじと見る機会もないですし、傷跡が残ってしまうことをあまり不安に感じないようにしてくださいね。

傷跡は残る?

会陰切開を防ぐ方法として「会陰マッサージ」があります。
会陰マッサージは、その名の通り、会陰部分をマッサージすることです。

会陰マッサージの方法

出産前に会陰部分を柔らかくしておくことで、会陰切開を回避することができる可能性ができるだけでなく、分娩時に会陰が傷つきにくくなり、出産による傷が小さく済むのです。
出産時の傷が小さいと、出産後のダメージが少なくなるため、身体の回復が早まるようですよ。

会陰マッサージには2通りのやり方があるので、このやり方を交互に行うようにしてくださいね。
時間は2~5分程度で大丈夫です。週に2~3回を目安に行うようにしましょう。
オイルをつけた指を使うか、コットンにオイルをつけてマッサージをします。

【2.くるくると円を描くようにマッサージする場合】
会陰と肛門の間を真横にマッサージします。
細かく、くるくると円を描くように手を動かすと効果的ですよ。

【1.Uの字を描くようにマッサージする場合】
指1~2本にマッサージオイルをつけて、膣の周囲をUの字を描くようにマッサージをします。
コップの縁についた口紅を拭うようなイメージで、そっと押しましょう。

いかがでしたか?
会陰切開の軽い痛みや違和感が1ヶ月程度続く方もいるので、退院後もしばらく様子を見るようにしてくださいね。
会陰マッサージをしていても会陰切開を実施しても、会陰マッサージをしていたことで切開の範囲が狭くて済む可能性があるので、ぜひ取り組んでみてくださいね。

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