2017.05.19 Fri 更新

微弱陣痛って何?気になる原因や予防法についてまとめました。

陣痛というものは、時間が経つにつれ、間隔が短くなり、痛みも強くなっていきます。 ですが、陣痛の頻度や間隔が安定せず、陣痛のように痛みもなく、子宮口が開かない状態になってしまうことがあります。 一般的にそのような陣痛を「微弱陣痛」と呼び、お産がうまく進まない原因になってしまうことも…。 今回は、「微弱陣痛の原因や予防法」についてご紹介します!

「微弱」と呼ばれていても、痛いものは痛いです。何故、微弱陣痛は怒るのでしょう?
微弱陣痛の原因は以下の通りです。

微弱陣痛の原因

そもそも陣痛は、母体だけでなく、赤ちゃんにも負担がかかるので、微弱陣痛の疑いがある場合は赤ちゃんの心音を確認しながら対策がとられます。
お腹の赤ちゃんの心音が弱まってきたら急いで生む必要があるので、子宮口がある程度開いていたら陣痛促進剤を使用します。
陣痛促進剤とは、子宮収縮を促して陣痛を引き起こす薬です。「陣痛誘発剤」とも呼ばれています。
一刻を争うような場合だと、緊急帝王切開に切り替わることもあります。

赤ちゃんを押し出すために子宮が行う規則的な収縮が「陣痛」なのですが、「微弱陣痛」はこの子宮収縮が弱くて収縮の周期や強さが不足し、子宮口が開かない状態を指します。
強さが足りず、子宮口も開かないので、微弱陣痛はお産が進まない原因の一つだとされています。

微弱陣痛とは?

微弱陣痛の種類

逆子、赤ちゃんが大きい等が原因で微弱陣痛になっていることがあります。
赤ちゃんが大きすぎると、子宮が伸びてしまい収縮が難しくなるようです。

胎児側の原因

多胎妊娠、羊水過多、太り過ぎ、糖尿病等が原因で微弱陣痛になることがあります。
子宮の収縮が妨げられたり、子宮筋が伸びしてしまっていたり、骨盤が歪だと微弱陣痛を引き起こしてしまいがちです。
また、太り過ぎで子宮周りに脂肪がついてしまってうまく収縮できなかったり、疲れや睡眠不足、緊張等の精神的なストレスで陣痛が弱まってしまうこともあります。

母体側の原因

続発性微弱陣痛

お産の最初から陣痛が弱いのが「原発性微弱陣痛」です。
原発性微弱陣痛は、子宮筋が伸びていたり、太っていたり、緊張しやすい人がなりやすいとされています。
多胎妊娠や羊水過多、胎児が大き過ぎたりすることが原因で起こります。

原発性微弱陣痛

微弱陣痛には種類があり、種類によって原因が異なります。
微弱陣痛の種類は以下の通りです。

前駆陣痛、本陣痛は、しっかり痛みを感じていたけれど、お産の途中で痛みが弱くなったり止まったりしてしまうのが「続発性微弱陣痛」です。
お産の途中で陣痛が弱まってしまうので、母体や赤ちゃんの命に危険が及ぶことも高い微弱陣痛です。

分娩時間が長引くと、母体と胎児に対してリスクが高くなってしまいます。
微弱陣痛のリスクは以下の通りです。

微弱陣痛のリスク

10分おきの規則的な陣痛が始まってから、子宮口が全開大(10cm)になるまでの期間が「分娩第一期」です。
この分娩第一期は、陣痛の強さや間隔には個人差があるため、定義が曖昧です。
欧米では分かりやすく「子宮口が3cmまで開いてから全開大になるまで」とされています。

分娩第一期

破水前の微弱陣痛は、分娩時間がかなり長くなってしまいますが、母子ともに危険性は低いと言われています。
破水後の微弱陣痛は、子宮内感染のリスクが高まってしまい、赤ちゃんが窒息して仮死状態になってしまう危険性があるとされています。

分娩第二期

赤ちゃんが産まれてから、胎盤が出るまでの期間が「分娩第三期」です。
へその緒や胎盤が体外へ排出されるのに時間がかかってしまい、子宮内から胎盤が剥離されたときの弛緩面から出血する「弛緩性出血」を起こしやすいと言われています。

分娩第三期・分娩直後

子宮口が全開大(10cm)になってから赤ちゃんが産まれるまでの期間が「分娩第二期」です。
この期間に微弱陣痛になると、赤ちゃんが産道に長期間挟まれている状態になるので、とても危険です。
窒息、胎児仮死、浮腫等の危険な状態になってしまう可能性があります。
母体にも影響が出てしまい、外陰のうっ血や血尿、分泌物の汚色や発熱等の症状が現れた場合は、緊急対応を必要とします。

調べれば調べるほど微弱陣痛を避けたくなりましたね。
微弱陣痛にならないようにするために予防法はないのでしょうか?

微弱陣痛の予防法

微弱陣痛にならないようにするためにも、妊娠中は生活に気をつけるようにしましょう。
太り過ぎは微弱陣痛を引き起こす原因になるので、体重管理はきちんと行うようにしましょう。
よく眠り、適度に食べ、しっかり動いて出産に向けて体力をつけておいてくださいね。

いかがでしたか?
出産は不安ですし緊張してしまいますよね。初産であれば尚更です。
ですが、不安になりすぎると睡眠不足を引き起こしてしまったり、必要以上に緊張してしまうこともあります。
不安や緊張は良いではありませんね。リラックスして出産に臨むようにしましょう!

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