2017.06.16 Fri 更新

妊娠検査薬ってどうやって判定しているの?いつ頃から使えるの?

最近では体調の変化や生理の遅れなど、妊娠の徴候があればまず「妊娠検査薬」を使用して確かめる方がほとんどではないでしょうか? 広く知られていますし、使い方も簡単なので説明書をよく読まずに使用している方も多いと思います。 でも、妊娠検査薬は正しく使用しないと間違った判定が出ることもありますので、まずは妊娠検査薬の仕組みやいつ頃から使えるものなのかを見ていきましょう。

市販の妊娠検査薬のほとんどは、判定が可能な期間として「生理開始予定日の1週間後」とされています。
これはhCG値の上昇のペースは個人差があるので、より正確な結果を得るためにほぼ確実な時期を妊娠検査可能時期として設定しているからです。

妊娠検査薬が使用できる時期

排卵後受精して子宮内膜に着床するまでの期間は、約10日前後だと言われますので、尿中のhCG値濃度の上昇もそのあたりから始まります。
しかし、どのくらいの機関が経てば妊娠検査薬で調べられる様になるのでしょうか?

受精卵が子宮内膜に着床して姙娠すると「hCGヒ(ト絨毛性ゴナドトロピン)」というホルモンが分泌されます。
妊娠検査薬は尿と一緒に排出されるhCGに反応して、妊娠しているかどうかの判定を行います。
一般的な市販の妊娠検査薬は、尿中のhCG値が50mlU/mL以上の場合に陽性反応となるものがほとんどです。

妊娠検査薬の仕組みって?

hCGの値には個人差も大きいので、生理開始予定日前の検査でも陽性反応が出た人もいます。
しかし、判定時期より前に検査をした場合に陰性でも、hCG値が低くて陽性にならなかっただけで実は妊娠していたという事もあります。
なので、使用する妊娠検査薬の説明をよく読み正しく使用するようにしてください。

妊娠検査薬はhCGガ一定以上の濃度であれば陽性反応を示します。
なので、陰性の結果がでても再検査で妖精になることもありますし、陽性だからといって正常な妊娠である保証もありません。
なので、妊娠検査薬での結果から考えられるケースを知っておきましょう。

陽性になるケース・陰性になるケース

商品によっては尿中のhCG濃度が25mIU/mL程度でも陽性反応を示す「早期妊娠検査薬」もあります。
判定可能時期には商品ごとの違いがありますので、説明書をよく呼んでから使用してください。
ただし、先ほどもご紹介したようにhCGの増えるペースには個人差が大きいので、妊娠検査薬は使い時期が早ければ早いほど正確性が低くなるということは覚えておいてください。

陰性になるケース

正常な妊娠以外にも病気や治療が必要な症状がある可能性があります。
なので、妊娠検査薬で要請が出た場合にはできるだけ早めに産婦人科を受診するようにしましょう。

・正常な妊娠
・生化学妊娠(いわゆる化学流産)
・異所性妊娠(子宮外妊娠)
・胞状奇胎などの異常
・不妊治療でhCG製剤の投与を受けている
・絨毛がんや卵巣がんなど悪性腫瘍がある

陽性になるケース

・妊娠していない
・まだ検出可能なhCG濃度に達していない
・水分の摂り過ぎなどで一時的に尿のhCG濃度が薄い

陰性だからと言って妊娠している可能性がないわけではなく、まだhCG値が判定可能な濃度まで上昇していないということもあります。
検査後しばらくたっても生理が来ない、妊娠初期症状のような体の変化がある場合には、1〜2週間経ってから再度検査をしてみてください。

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