2016.06.06 Mon 更新

赤ちゃんのおしゃぶりを止めさせるコツ。卒業は早めが良い!正しい与え方と止め方。

「歯並びを悪くするから、おしゃぶりは良くない」なんてよく聞きますよね。しかし、まだ小さな赤ちゃんからお気に入りの指しゃぶり、おしゃぶりを奪ってしまうのは可哀想な気がしてしまいます。しかも、アメリカではおしゃぶりが乳幼児突然死症候群(SIDS)の死亡率を減少させるなんて発表があるそうですよ。おしゃぶりはいつ頃に、どうやって止めさせたらいいのでしょう。ご紹介していきます。

・歯並びが悪くなる
おしゃぶりを止めさせる理由として一番に挙げられるのが、「歯並び」です。長時間おしゃぶりをすることで、出っ歯、歯並びや噛み合わせに影響してしまうと言われています。日本小児科学会や日本小児歯科学会などの発表によると、「どうしても使用するなら1歳までに常用をやめ、2歳半までには「卒業」するべき」だそうです。

上記したように、赤ちゃんのおしゃぶりにはメリットがあります。しかし、日本はアメリカと違い、「極力指しゃぶりをさせない、おしゃぶりを使用させ無い方がいい」という考え方なんです。その理由をご紹介していきますね。

どうしておしゃぶりを止めさせるの?

生後1ヶ月くらいになると、赤ちゃんは指しゃぶりを始め、2~4カ月にピークを迎えます。
赤ちゃんは、口に触れたものを無意識に咥えて吸い付く「吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)」という動きを身につけています。おっぱいやミルクを飲むために本能的な反射をし、その動きが指しゃぶりとつながっているので、赤ちゃんにとって指しゃぶりは大切なことなのです。
指しゃぶりには、不安がっている赤ちゃんを安心させてくれる効果があり、寝つきが悪い赤ちゃんも、指をしゃぶると落ち着いて寝るようです。
また、アメリカでは、眠っている時におしゃぶりをする赤ちゃんは、していない赤ちゃんに比べ、乳幼児突然死症候群(SIDS)での死亡例が約30%も少なくなるという研究発表があります。

赤ちゃんはどうしておしゃぶりをするの?

おしゃぶりを止めさせるコツ

・発育が遅れる
赤ちゃんは月齢が進むにつれて、手に触れたものを口に持っていくようになります。これは、手と口の発達を促し、物への認識能力を高め、脳が発育するため、赤ちゃんが成長する上で必要な行為です。しかし、おしゃぶりをしているとこの行為が行われなくなるため、発育が遅くなってしまうと言われています。また、口が閉じられているので発語も遅れると考えられています。

・赤ちゃんとのスキンシップが減る
赤ちゃんがおしゃぶりをしている間は手がかからないため、赤ちゃんとのスキンシップを怠ってしまうお母さんも多いようです。赤ちゃんがぐずった時に付き合ってあげるはずの時間が減るので、自然と抱っこや言葉がけの時間も減ってしまいます。

・雑菌
赤ちゃんの指には雑菌が付着しています。指をしゃぶることで、直接体内に雑菌を迎え入れてしまうためおしゃぶりを代用しましょう。

おしゃぶりを求めてくるような時は、おもちゃを使ったり一緒に遊んだりして、ほかに熱中できるようにすると自然と忘れていきます。おしゃぶりを思い出させないようにして、他の楽しいことを教えてあげましょう。
個人差があるので、すんない卒業できない子もいると思います。
おしゃぶりがなくなって、不安を和らげる手段をなくした赤ちゃんはおしゃぶりの代わりに自分の指やタオルケットを吸うようになります。おしゃぶり以上に歯並びを悪化させる恐れがあるので、焦らずに少しずつおしゃぶりから離してあげましょう。

赤ちゃんの様子を見ながら、おしゃぶりを使う頻度を減らしていきましょう。2歳くらいになると大人の言うことがある程度理解できるので、「もうお兄ちゃん(お姉ちゃん)だから、おしゃぶりバイバイしようね」、「お兄ちゃん(お姉ちゃん)はおしゃぶりしないんだよ、おしゃぶりするのは赤ちゃんなんだよ」と言い聞かせると効果があるようです。最初のうちはおしゃぶりがなくて泣いたり、ぐずったりするかもしれませんが、長い目で添い寝に付き合ってあげましょう。また、おしゃぶりを失くしたり壊したりすると、そこで諦めてだんだんと忘れていく子も多いようです。失くしたと嘘をついて、おしゃぶりを隠してしまうのも手かもしれませんね。

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