2016.08.02 Tue 更新

乳幼児突然死症候群(SIDS)ってどんな病気?原因や予防法について

これらは乳幼児突然死症候群の直接の原因ではないので絶対にダメというわけではありません。必要以上に怖がる必要は無いでしょう。 特に母乳かミルクかという問題はお医者さんとよく話し合って、方針を決めていきましょう。

乳幼児突然死症候群の傾向と予防法

生後2ヵ月~6ヵ月の赤ちゃんに多く、日本では出生約6000~7000人に1人で発生し、年間100人以上の赤ちゃんが亡くなっています。
因果関係はわかっていませんが、女の子より男の子に多く発生し、低体重児、早産児、第三子以降に多く見られるという特徴があります。
病気の遺伝や伝染は無いと言われています。

乳幼児突然死症候群(SIDS、シッズ)は、それまで元気だった赤ちゃんが事故や窒息などの原因がないにも関わらず眠っている間に突然死亡してしまう病気です。
乳幼児突然死症候群の明らかな原因はまだ解明されていません。
現代では医学の進歩によって感染病などで亡くなる赤ちゃんが少なくなっているので、乳幼児突然死症候群による死亡が突出して目立つようになりました。

乳幼児突然死症候群とは?

あおむけで寝ている赤ちゃんより発生率が高いことがわかっています。

うつぶせ寝が多い

寝る前はいつもどおりに元気で遊んでいたのに、気が付くと息をしていないという、親としてはとても辛い別れになってしまうことが多くあります。
保育所などで発生すると、「窒息ではないか?」「事故ではないか?」という思いがぬぐいきれずに裁判になるケースもあります。
遺族の多くは我が子の解剖を望まないので、窒息だったのか乳幼児突然死症候群だったのかを判別できないままの死因も多く存在します。

朝方4時~午前中にかけての睡眠中に発生することが多い

乳幼児突然死症候群の直接的な原因はわかっていませんが、赤ちゃんの状態や生活習慣によってリスクが高まることがわかっています。

統計では12月~春にかけての発生が多くなっています。
また、靴下やミトンを着用していたり、布団をかけすぎていたり、冬場の暖房などで人工的に作りだした高温環境にいる赤ちゃんはリスクが高まると言われています。
そのため死亡しても体温が高いままだったり、汗をかいたままの状態の赤ちゃんが多くみられるという調査結果があります。

夏よりも冬に多い

生後2ヵ月から1歳未満までの赤ちゃんに多く、生後4ヵ月でピークになります。
稀に1歳以上でも発生しますが、死亡原因の上位からは外れています。

生後4ヵ月が最も多く、1歳未満までの発症が多い

ミルク育児で育てられた赤ちゃんに多い

両親が喫煙している場合に発生率が4.7倍に上昇することがわかっています。

両親の喫煙で発生率が高まる

母乳育児で育てられた赤ちゃんより粉ミルクで育てられた赤ちゃんに多いとの調査結果があります。

上記の要因を取り除くことで発生確率を下げることができると言われています。

乳幼児突然死症候群の予防法

うつぶせ寝を避ける

寝返りができない赤ちゃんのうつぶせ寝は乳幼児突然死症候群だけでなく窒息の可能性も高まります。
特別に医師からの指示がない限り、うつぶせ寝は避けましょう。

なるべく母乳で育てる

冬場は心配してついつい厚着をさせてしまいますが、赤ちゃんの体温は大人よりも高いので厚着は禁物です。
大人よりも1枚少ないくらいを目安にしましょう。

屋内で赤ちゃんの厚着は避ける

喫煙をしない

母乳があまりでなかったり、特別な理由がない場合は母乳で育てましょう。

喫煙は乳幼児突然死症候群以外にも様々なリスクがあります。
禁煙できない場合は部屋の外で吸ってもらうことを徹底しましょう。

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