乳口炎の原因
放置しておくと様々な問題が起きるので早めのケアが必要ですが、この段階では母乳の出にはあまり変化が無く、乳口炎が始まっていることに気づきにくいので注意が必要です。
症状が進行すると痛みがでてきます。
原因を解消しない限り繰り返し発症し、一度なってしまうと授乳中はずっと悩まされるという方も多い症状です。
また、乳口炎が原因で「乳腺炎」に繋がることもあります。
初期は乳首に水泡ができ、次第に白くなります。
これを「白斑」といいますが、乳頭が赤くなったり黄色くなるといった症状が現れることもあるそうです。
乳首にある母乳の出口(乳口)が炎症を起こした状態を乳口炎と呼びます。
乳首の先に1〜2mm程度の白いニキビのようなものができて、母乳の出口を塞いでしまい、古い母乳がたまってしまいます。
おっぱいのカスだと思う人もいますが違います。
乳口炎とは
傷ついた乳首の保護と、母乳のつまりを解消することが治療の方針になります。
乳口炎になったときの対処法
また、普通のニキビと同じように、脂質の高い食事を続けていたり、過度のストレスが原因となることもあります。
脂質は摂り過ぎると血管が詰まりやすくなるといわれています。
炎症の一番の原因は何らかの理由で乳首が傷ついてしまったことです。
授乳の体勢が悪いなど、間違った授乳方法をとっていませんか?
特に添い寝で授乳をすると赤ちゃんが乳首を浅くくわえてしまい、無理やり絞りだすような授乳になってしまいます。
乳首にかなりの負担がかかる体勢です。
母乳の詰まりを解消するためには、赤ちゃんに正しくおっぱいを吸ってもらうことが一番です。
乳口炎になったからといって授乳を止めてしまうと、母乳がどんどん詰まって逆効果になります。
赤ちゃんが乳首の根本からしっかりくわえられるような体勢を探して授乳を続けましょう。
赤ちゃんと正面から向き合う縦抱きや、赤ちゃんをフットボールのようにして抱える抱き方など、ローテーションで試してみましょう。
授乳方法の改善
乳首の炎症を抑えるために、赤ちゃんの口に入っても大丈夫な口内炎治療薬の「デスパコーワ」や、保湿剤の「ラノリン」「馬油」などを塗ってラップでおさえる方法があります。
口内炎治療薬を塗る
また授乳間隔が長くなるとおっぱいが張り、乳首への負担が大きくなるので、授乳間隔は3時間を目安にしてこまめに授乳しましょう。
授乳間隔が空いてしまったら、必ず先絞りして、乳輪を柔らかくしてから赤ちゃんに飲ませてください。
食生活を見直す
おっぱいの冷えは母乳の詰まりに繋がります。
お風呂に入るなどして温めながらマッサージをして、その後に授乳すると詰まりが解消されやすくなります。
おっぱいを温める・マッサージ
自己流の治療法はNG!解決できないときは母乳外来へ
母乳の質はお母さんの食生活が大きく反映します。
母乳が詰まりやすくなる脂質や糖分を控えめにして、赤ちゃんの栄養のためにもバランスの良い食事をこころがけましょう。
白斑を針で潰すのは絶対にだめです!雑菌が入って炎症を悪化させる可能性があり危険なのでやめましょう。
お手軽なケアには落とし穴がありますから、再発防止のためにも地道に日頃のケアを行っていくことが大切です。
長引く場合は医療機関に相談に行くことをおすすめします。
産婦人科か、「母乳外来」のような専門医の居る病院が良いでしょう。