慈しむ気持ちがあれば、十分だという考えの方もいますので、水子供養するかどうかの判断は各家庭で良いと思います。
もし祟りなどが心配な方は、生まれることのできなかった赤ちゃんの魂は、これ以上ない清らかなものですので、汚れることなく天に召され、迷うことなく天国への階段を上るので、寧ろ天国で菩薩の温かい庇護のもと、両親や兄弟の幸せを祈ってくれている、と考えるようにすると良いでしょう。
目的としては、先述したように何らかの理由で産むことができなかった赤ちゃんを、親心から供養する、というものです。
天に旅立っていく赤ちゃんを慈しむ気持ちを表現する方法として、水子供養を選ぶかどうかということです。
必ず水子供養をしなければいけないという決まりはありませんが、よく供養しないと、呪われる、祟りにあう、などといいますが実際の所の真相は分かりません。
水子供養の目的
そもそも水子とはどういった意味なのでしょうか。
水子とは、流産や死産、中絶などにより、この世に生まれてくることのできなかった胎児のことです。
そしてその赤ちゃんを供養するのが、水子供養です。
この水子供養は日本独特の文化で、最近では流産・中絶した胎児のために、わざわざ海外から日本の寺院に供養をしに来る人もいるそうです。
水子供養とは
正直神社では、水子供養をしている所は、それほど多くないそうです。
古来より伝わる神道では、水子供養はしていなかったため、現在でも受け付けていないという神社が多いそうです。
もし神社で行なわれている場合は、次のような段取りになります。
神社
供養は神社、お寺、どちらでも行なう事が可能です。
ただし、訪れる前に近くの神社やお寺で水子供養を行っているか、しっかりと調べてから訪れるようにしましょう。
また、神社とお寺では、供養の仕方が若干違います。
水子供養のお参り方法
水子供養時の格好
お寺では、水子を天国に導いてくれるのは、お地蔵様とされています。
水子供養を行なっているお寺に水子地蔵と呼ばれるお地蔵様がたくさんいるのは、その為です。
お寺の場合は、そのお寺でお経をあげてもらうこともできますし、位牌を作れば、自宅でも行なえます。
お寺
霊璽(れいじ)といわれる、仏教の位牌にあたるものを作って祝詞をあげ、自宅の神棚に祀って供養を行います。
神棚がない家では供養を断られることもあります。
ですので、神社での供養を希望する場合には、事前に問い合わせて自宅で行なえるか確認が必要ですね。
水子供養時の格好は、普段着で大丈夫です。
喪服などを着る必要はありません。
また、金額も特に決まっていないので、お布施として支払う相場で大丈夫かと思います。
水子供養を行なうという事は、出来ればしたくないですよね。
もしするべき状況になってしまったら、しっかりと赤ちゃんを慈しみ、天国へ旅立ってくれるように、供養してあげましょう。
供養しなくても、しっかりと願って挙げる事が大切です。