また、食欲増進効果だけではなく疲労回復を助ける効果もありますので、吐きづわりなどで体力を消耗している時にもオススメです。
妊娠中には風邪などにも気をつけたいので、抗菌・抗ウイルス効果の高い梅干しは良いでしょう。
「つわりには梅干しが良い」と言われることがありますが、吐きづわり・食べづわり・よだれづわりなどの症状を梅干しが和らげてくれるという科学的な根拠はありません。
しかし、梅干しに豊富に含まれているクエン酸には、食欲増進効果がありますので、食欲がない人には効果があるのかもしれません。
つわりと梅干し
つわりの症状の程度やどのくらいの期間続くのかは個人差が大きく、重症化すると「妊娠悪阻」と判断されて入院などの処置が取られることがあります。
一般的には、だいたい妊娠10週目あたりにピークを迎え、妊娠12〜16週頃から症状が落ち着いてきます。
妊娠4〜6週頃から始まる吐き気、食欲の変化、嘔吐、食の好みの変化、唾液の増加などの不快症状を「つわり」と言います。
このつわりの原因やなぜ起こるのかは、まだはっきりとは分かっていません。
つわりってそもそも何?
Mサイズの梅干し(塩分約20%)には、1粒あたり約2gの食塩が含まれています。
厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準(2015年)」によると、20~40代女性が摂取する食塩の目標量は1日あたり7.0g未満です。
これは1日4粒の梅干しで塩分のとりすぎになります。
他の食事などからも塩分を摂っていることを考えると、できるだけ控えたいですよね。
つわりの時期にはいつもと食の好みが変わり、酸っぱいものが食べたくなる妊婦さんも多くいるようです。
梅干しをたくさん食べたくなることもあるでしょうが、気をつけないといけないのが梅干しに含まれる塩分です。
妊娠中に塩分を摂りすぎてしまうと「妊娠高血圧症候群」になるリスクが高くなるので注意しましょう。
どのくらい食べても良いの?
つわりの症状は人それぞれなので、どうすれば症状が軽くなるのかも違います。
さっぱりしたものが食べたい人には、梅干しが効果的かもしれませんので、一度試してみると良いかもしれません。
でも、先ほどもお伝えしたとおり、塩分のとりすぎは他のトラブルの原因にもつながりますので、注意してくださいね。
まとめ
目安としては1日1つづ程度にしておいたほうが良いでしょう。
どうしても梅干しをたくさん食べたい時には、減塩梅干しや無塩梅干しを選んで食べるようにすると良いでしょう。