川崎病の原因
・5日以上の発熱
・両目の充血
・唇や舌が赤くなる
・全身に発疹が出る
・手足のむくみ・腫れ
・リンパ節の腫れ
川崎病の症状
川崎病は正式な病名として「小児熱性皮膚粘膜リンパ節症候群」とも呼ばれます。
発見者の川崎富作博士の名前をとって、一般的に川崎病と言われています。
高熱、イチゴ舌、リンパ節の膨張など、風邪やウイルス性の疾患とよく似た症状があらわれ、ときに重大な後遺症を残します。
川崎病は4歳以下の乳幼児がかかりやすい病のひとつで、女児よりも男児に多く発症する傾向があります。
川崎病とは
ブドウ球菌などの細菌による感染が原因とする説。
感染説
まず、感染が流行することがあることから、何らかのウイルスによって川崎病が引き起こされているのではないかという説。
ウイルス説
川崎病の原因はいまだにはっきりとしたことがわかっていませんが、いくつかの説が考えられています。
川崎病の治療法
川崎病の発症が東アジアの人に多いことや、兄弟や家族内での発症が多いことから唱えられている説。
近年では遺伝子に何らかの原因があるのではないかとする研究が進んでいて、川崎病の原因解明や治療法の追求などへの成果が期待されています。
遺伝子説
免疫グロブリン療法
免疫グロブリン療法と併用されることが多いのがアスピリン療法です。
アスピリンという薬には、血管の炎症を抑える効果や血液を固まりにくくする効果があり、血栓ができるのを防ぐことができることから、川崎病の治療にも効果が期待できるといわれています。
アスピリン療法
免疫グロブリン製剤という薬を投与することで、全身の血液における炎症を抑える治療法です。
川崎病の特効薬というわけではありませんが、抗炎症療法として最も効果がある治療法と言われています。
免疫グロブリン療法は最善の治療法ですが、川崎病患者全体の約2割の患者さんは効果が得られないといわれています。
一般に、免疫グロブリンの投与を開始後、24時間を経過しても薬への反応が得られない場合や、48時間待っても効果が十分に得られない場合は、別の治療法を考えることになります。
ステロイド剤
免疫グロブリン療法の効果が十分に得られない場合は、免疫グロブリンを追加投与するという場合もありますが、ステロイド剤やそのほかの炎症を抑える薬を投与する方法がとられることもあります。
川崎病の合併症・後遺症
まとめ
このように冠動脈瘤が残ったり、冠動脈が広がったままの状態であるなど、心臓の血管に何らかの障がいが残ってしまうのが、川崎病の後遺症と呼ばれる「冠動脈障害」です。
冠動脈瘤が大きければその分、心筋梗塞などの危険性があり、命にかかわることがあるため、川崎病の治療は早期に開始すべきです。
冠動脈瘤が認められる場合は、数年、数十年と治療が必要になるという患者さんも多くいます。
川崎病は早期発見・早期治療が行われなかった場合に、合併症として心臓の冠動脈にコブ(瘤)ができることがあり、それが原因で心臓に十分な血液が届かない事態や心筋梗塞を起こして死に至ることもあります。
合併症として冠動脈瘤ができてしまった場合、病気が快方に向かった後にも後遺症として残ることもあります。
川崎病は早期発見・早期治療が大切な病気です。傘奇病の6つの症状は頭の片隅にいれておきましょう。
後遺症が残った場合は、食事や運動に制限が加わることもあります。