2016.05.23 Mon 更新

不妊の治療薬についてのまとめ。クロミッドやセキソビットの効果と副作用

不妊治療では、排卵誘発剤の使用を提案されることがあります。排卵誘発剤には、内服薬と注射薬の二種類があり、注射薬の方が効果はありますが、急激に卵巣の機能を高めるため、その反動として副作用が生じます。今回は、比較的副作用の少ない、内服薬のご紹介をしていきますね。薬の効き目に個人差があるように、副作用にも個人差がありますので、薬のことをよく知ってから使ってくださいね。

軽度~中度の排卵障害がある方に対して処方されることが多い代表的な治療薬です。錠剤タイプの内服薬で、セキソビットよりも作用が強力で効果が確実です。
。生理の見られる無排卵周期症の場合で、排卵の成功率は70%~80%以上です。安定して排卵が起こるようになるので、タイミング療法や人工授精の妊娠確率を上げることにつながります。

商品名:クロミッド(成分:クロミフェン)

排卵障害が軽度の場合や不妊治療初期段階のタイミング法で最初の治療薬として処方されます。錠剤タイプの内服薬で、クロミッドに比べ排卵誘発効果が少し弱く、緩やかに作用するため副作用が少ないという特徴があります。脳下垂体にはたらきかけることでFSH(卵胞刺激ホルモン)やLH(黄体形成ホルモン)の分泌を促し、卵胞を大きく育てるのに役立ちます。無月経の場合や排卵が少ない稀発月経などの排卵障害に有効です。

商品名:セキソビット (成分:シクロフェニル)

不妊治療ではタイミング療法の次のステップとして排卵誘発剤の使用を提案されることがあります。排卵誘発剤には内服薬と注射薬があり、注射薬のほうが効果が強いものの、副作用も強いので、初期の段階では内服薬を勧められます。 今回は内服薬の中でポピュラーであるクロミッドとセキソビットについて詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

セキソビットやクロミッドを服用し続けると、頚管粘液が減少してしまいます。頚管粘液は精子を子宮まで到達させるために大切な役割を果たすものです。また、子宮粘膜が薄くなる副作用もあり、体質や状態によっては逆に妊娠から遠ざかってしまうケースもあります。
また、通常の妊娠に比べ多胎(双子以上の妊娠)の可能性が4~5倍に増えます。通常の妊娠では1%未満、飲み薬で約5%、次のステップの注射薬になると約20%にもなります。この点を踏まえ妊娠を計画しましょうね。
副作用の程度はクロミッドよりもセキソビットのほうが少なくなります。薬の性質を理解し、同意の上で治療にあたりましょう。

・卵巣過剰刺激症候群(下腹部の張りや痛み、顔のほてり、息苦しい)
・物がかすんで見える
・吐き気、嘔吐、食欲不振
・頭痛、イライラ感、だるい
・顔の紅潮、尿が増える、口が乾く
・発疹

排卵誘発剤には残念ながら副作用があります。症状の種類や重さには個人差があり、体質に合えば全く感じないこともあります。以下は代表的な副作用です。

排卵誘発剤の副作用

効果や副作用にはかなりの個人差があるようです。身体に変化がでたら必ずお医者様に相談しましょうね。

●持病やアレルギーのある人は医師に伝えておく
●治療スケジュールにそって正しく飲む
●いつもと違う症状があらわれたら、すぐに医師に相談する

治療薬を処方してもらう際の注意点

不妊治療というと高額なイメージがありますが、排卵誘発剤には基本的に保険が適用されます。クロミッドやセキソビットであれば、1ヶ月あたり1,000円以下で商法されます。ただし、排卵誘発剤の服用と同時に体外受精などの高度不妊治療を受ける場合には、治療費が高額になります。
排卵誘発剤など不妊治療の最初のステップであれば治療費はそれほど高くならないので、排卵誘発剤で一歩を踏み出してみることも前向きに検討してみてはいかかでしょうか。

排卵誘発剤にかかる費用

まとめ

クロミッドにもセキソビットにもそれぞれメリット・デメリットがあります。副作用のことを聞くと不安になってしまいますが、服用で体調に変化があっても、必ず元に戻るものなので、合わなければ止めればいいと前向きに考えましょう。リラックスした気持ちで妊活してくださいね!

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